クチナシの実の収穫時期と育て方について

クチナシ クチナシ
スポンサーリンク

白い花が美しいクチナシですが、いくつかの種類があって熟しても口が開かない事からクチナシと名づけられました。

庭で育てている人もいれば、甘い香りがするので鉢植えで育て、室内に置いている人もいます。梅雨の最中でも良い香りをさせてくれるので、クチナシは早春のジンチョウゲと秋のキンモクセイと並んで芳香花木の代表です。

そんなクチナシの良さを存分に味わえるように、実の収穫時期と育て方についてご紹介していきます。

スポンサーリンク

クチナシとは?

クチナシ 育て方

クチナシは鉢植えや庭に植えたり、刈り込んで生垣としても楽しませてくれます。咲き終わった花の下から出た芽の先に花をつけるなどして順に咲き、とても綺麗です。一重咲きの品種は樹齢を経ると枝打ちが、あらくなるので刈り込み剪定には適さないので自然樹形の方が良いでしょう。

クチナシの実にはカロチノイドの一種クロシンが含まれていて、乾燥させた実は古くから黄色の着色料として使用されていました。栗きんとんやたくあん漬けなどにもクチナシの実を使う事ができます。薬用としてのクチナシの実は解熱、利尿、降圧、止血作用などに効果がみられ、 煎じて黄疸の治療薬に使用される事があると言われております。その他にも不眠や精神安定などに、効果があるそうです。

スポンサーリンク

クチナシの実の収穫時期

クチナシ 収穫

八重咲きの品種のクチナシは実がならないのですが、一重咲きの品種のクチナシは実がなります。実は漢方では『山梔子(さんしし)』と呼んでいます。青い実が10月頃に黒っぽくなりますので11月~12月頃が実の収穫時期です。花が咲いた分だけ実になると思っている人も多いですが、そうではありません。毎年多くの数の実がなりますので、冬になる頃にクチナシの実を収穫します。しかし、霜で実が崩れてしまう事があるので寒くなる前に収穫すると良いでしょう。乾燥させる事で長期間の保存が可能になります。

スポンサーリンク

クチナシの実の育て方

クチナシ つぼみ

庭木などで広く栽培されていて、日本にも多く自生しています。梅雨の明ける頃から花が咲き始め、香りも良いのでおすすめです。比較的、初心者でも育てやすい植物です。

場所

クチナシは常緑樹で関東以南であれば露地植えの栽培ができます。 肥沃で水はけや水もちの良い場所が好きなので日当たりが良い所や日陰でもよく育ってくれます。

時期

移植や植え付けは4月~5月、9月~10月が適していて寒冷地は暖かくなってからが良い時期です。春は落葉する時期と重なって、植え替えた後は葉がなくなってしまいます。しかし、5月末頃までに葉が茂ってくるので安心して下さい。

用土

粘土質の土では育ちにくいので腐葉土を混ぜるなどして水はけを良くし、土を軽くした所に植えましょう。

肥料

2月と8月に1度ずつ追肥を与えて下さい。夏が過ぎて追肥すると、枝だけが成長するので夏以降は与えないように気を付けましょう。

水やり

乾燥すると枯れるので乾いたら十分に水やりをします。夏は特に日差しには気を配り、水は多めに与えましょう。西日などの直射日光に当たる場所は乾燥するので植える場所としては適していません。

害虫

カイガラムシ、オオスカシバの幼虫、アブラムシ、ロウムシ カイガラムシがつくと樹液を吸うので株が弱り、生育も悪くなって枯れてしまいます。

カイガラムシ
国内で約400種が発見されています。大きさや形も様々で、野菜や果樹、草花、サボテン、ラン、観葉植物などの様々な植物に発生し、吸汁します。

アブラムシ
3月~5月に発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせるのです。春~秋に発生するので発見したら駆除しましょう。

剪定・切り戻し

下から元気に伸びる枝は早めに剪定しておきましょう。また、風通しを良くするために込み合った枝も剪定します。枝の先端を切るような感覚で剪定していくと良いです。

6月~7月に白色の花を咲かせます。 花弁はフェルトの様な質感で上品な花です。

収穫

クチナシの実は霜で実が崩れてしまうので寒くなる前に収穫しましょう。乾燥させて長期保存すると良いでしょう。

クチナシの増やし方

クチナシは挿し木で、比較的簡単に増やす事ができます。6月頃に新しい枝を15cmくらいにカットして水を十分に吸わせてから、水をたっぷり含ませた赤玉土にさしておきましょう。1か月くらい水を与えながら日陰に置いておく事で芽が出ます。秋か春に植え替えをすると良いです。

まとめ

白い花が美しいクチナシですが、いくつかの種類があって熟しても口が開かない事からクチナシと名づけられました。クチナシの実にはカロチノイドの一種でクロシンが含まれていて、乾燥させた実は古くから黄色の着色料として使用されていました。八重咲きの品種のクチナシは実がならないのですが、一重咲きの品種のクチナシは実がなります。青い実が10月頃に黒っぽくなりますので11月~12月頃に実の収穫時期をむかえます。初心者でも比較的簡単に育てられるのでクチナシの実を収穫して楽しんで下さいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました